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2012年8月12日 (日)

大きな賭けに出たロムニー

現職オバマに勝っているのは資金量だけという状況が続いていたロムニー候補。オリンピックはもう少し続きますが、それが終われば、いよいよ政治の季節になります。そのタイミングに手詰まり状態、金詰りより良いのではとも思いますが、ロムニー候補は、「ランニング・メイト(副大統領候補)」の発表をしました。

ウィスコンシン州選出の、共和党若手のホープと目されている、ポール・ライアン(Paul Ryan)という現在下院の予算委員会の委員長をしている議員です。一時は、バージニア州の知事も名前が挙がって、発表の前日に、「明日の朝、バージニア州にあるノーフォークという軍港で発表する」と知らされて、「すわ、バージニアの知事を選ぶか!?」「知事と知事の組み合わせか?」とびっくりしたのですが、9時からの発表の前、90分くらい前にTwitterを通じて出された情報で、ライアンを選んだと正式な発表がありました。やはり、自分が知事である候補は、ほとんどバランスを取って、また、議会経験を買って、現職か議員経験者をランニング・メイトに選びます。

さあ、今日から、ロムニーは、ロムニー・ライアン・チケットと呼ばれ、ワンセットに扱われます。

さて、ライアン議員の評判は、、、というと、、、正直、多少変わり者視されているのです。

予算畑をひたすら歩み、下院7期目の今期は、予算委員会の委員長に、42歳の若さで就いています。とは言っても、7期というベテランですので、当然の処遇ですが、困ったことにと言いますか、税制改革に強い執念を持っているのです。。。。何か、どこかのドジョウ宰相と似ていて、もし副大統領になることがあったら、仲良くなれるのではと思いますが、、、、まあ、ドジョウがそれまで宰相でいることも難しく、ロムニー・ライアン・チケットが選ばれることも難しいのではと思っていますが、、、。

何故か?2008年から毎年のように税制の改革案を出しているライアン議員。この改革案に敵対する民主党はもとより、仲間であるはずの共和党からも反対がどっと出ているのです。それにも負けずに再チャレンジをする姿勢を見せるライアン議員、、、、税制改革案に、全国一律の消費財の導入(アメリカは消費税は地方税すなわち主に州税です)8.5%を全米で徴収する代わりに、最高税率を10%程度下げて、25%にしよう!という案です。明らかに金持ちが有利になるこの税制改革に地方の収入の低い地域を地盤とする共和党の議員に総スカンを喰らっているのです。

例えば、私の住まいがある州では、これが導入されると消費税がこれまでの州税6%に加えて、連邦の8.5%で、14.5%となります。消費税が一番高いNew York市では、合計が17%を超えます。これで、福祉が充実するのではなく、一般庶民に関係のない最高税率、課税年収が12万ドル程度以上の人たちの税率が10%下がる、もちろん、それ以下の人も下がりますが、一番喜ぶのは年収が数十憶のような1%の人たちで、これまで取られていた10億の税金が、少なくとも3億は減る計算になります。

愛される人柄で、、、、まじめで、、、、敬虔なカソリックで、、、、奥さんと子供も3人で、、、、幸せそうな家庭で、、、、下院議員として地道に仕事してきて、、、、実に良い人なのだけど。。。。共和党内でも「ちょっと付いていけないなぁ~」と言う意見がでる人を、使う???というのが、反応なのです。

ロムニーと候補者争いをしたギングリッジ氏も「勇気のある決断だったね」と意味深のコメントを出しています。

先ほど、「ノーフォークの軍港で」発表したと申しましたが、ここは、軍艦USS Wisconsinの母港で、係留されているこのUSS Wisconsinからロムニーが登場し、そのロムニーに「Next President of United State!(もちろん、Vice-Presidentの間違い!)」と紹介されて登場したライアン議員、Next Presidentと言われて緊張したのか?演説はあまり上手くない方のようです。ロムニーが紹介して登壇したライアンのもとに駆け寄って、「いろいろ間違いを僕はしたけど、この男は間違いないよ!Next Vice-Presidentとしてね!」と訂正して去って行ったのはおかしな光景でした。

さあ、役者が出そろった米国大統領選挙です。

どうなるか?これからが楽しみです!

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