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2012年9月18日 (火)

操作される民主主義

昨日のNY Timesに大きな記事が出ていました。

True the Voteという選挙監視団体についての特集です。

「?」が、最初の反応でした。記事を読むまでは。。。日本人の旅行者が旅先のNYのホテルで手にしたNY Timesの記事で好き好んで読むタイプの記事ではありません。

私の最初の「?」は、「Looking, Very Closely, for Voter Fraud(選挙投票者の詐欺を、細心の注意で、監視する)」という記事の見出しでした。そしてその書き出しに出てきた「invisible Knight Bus」?

読み進むうちに、アメリカの民主主義、戸籍の制度が無い国の民主主義の悩みを垣間見ました。

オバマ対ロムニーで盛り上がっているのは、実は意外と少なくて、今回の選挙の投票率は低いのではという意見が大半を占めています。オバマの「Yes, we can」や「Change!」に期待したが、それほどでもなかったという層は、大富豪のロムニーに流れるのではなく、(そりゃあ、そうでしょうね。ロムニーとのお食事会、参加費2-3万ドル払ってスパゲッティとかハンバーガーを食わされるような資金集めパーティに参加した支持者に向かって、「オバマを支持している47%の国民は、政府に期待して、頼りっぱなしで、自分で働こうともしなくて、ろくに税金を払っていない奴ら(でクズだ)」とこき下ろした大富豪でも結局自分も税金をろくに払っていないロムニーを支持しようという熱気に包まれるわけないのです。先日紹介したカジノ王のように、税金が節約できるから、5%の掛金(80億円)で、1600億の当たりくじを引こうとしている輩が熱くなっているだけなのです。

こんな、盛り上がらない選挙戦でも、やっぱり不正が行われる。その温床になっている制度が、Voter's Registration(選挙民登録)の制度なのです。

先ほど紹介した、invisible Knight Busの正体は、こうした不正に二重・三重に選挙民登録をした人間を、州や郡を跨いで選挙日当日に運ぶ車(必ずしもバスではないのです)のことなのです。

記事の中で、180万人もの死者の名前が選挙人登録されたままになっている実態、その人の名前を騙って、投票できる可能性。280百万人もの人々が複数の州に登録している。1200万人の住所が現実の住所と違っている。。。という驚愕の実態が述べられていました。

思い出すとゴア対ブッシュの2000年の選挙。必死で投票用紙の穴のあき方を検証して、全投票をリカウントしたフロリダ州。確か票差は数百だったように思います。Swing Statesと呼ばれる選挙の趨勢を決する大事な州でのみこうした不正が起こることを考えると、アメリカの民主主義とは一体どんなところに立脚しているのか?意外と砂地や泥だらけの沼にボロボロの脚立を立てて、そこで民主主義の旗を振っているのかもしれません。

日本は随分綺麗で透明な選挙になりました。。。残念ながら、政治家の質は低下の一途を辿るばかりですが。。。

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